海外投資信託(外国投資信託)とプライベート・バンキング

 

海外投資信託(外国投資信託)とは?

 「外国投資信託」とは、「外国の法律に基づいて設定された投資信託」のことで、日本法に基づいて設定された投資信託は外国株などに投資していても日本の投資信託であり「外国投資信託」ではありません。「外国投資信託」と「海外投資信託」は、基本的には同じものと考えられますが厳密ではなく、「海外投資信託」を「オフショア・ファンド」と同義に用いているケースもあります。

ここでは、「海外投資信託」と「外国投資信託」は同じものとして扱います。ただし、日本で販売されているものには限定しませんから、いわゆる「オフショア・ファンド」も含めて考えています。

 

海外投資信託(外国投資信託)は儲かる?

さて、日本の投資信託が低迷しているのは言うまでもありませんが、海外投資信託の方はどうでしょうか。

確かに一部のオフショア・ファンドはかなり健闘しているようです。これは、オフショア金融センターでは税制面ばかりでなく、投資手法などでも規制が少ないためと考えられます。

これに対して、日本やアメリカなどの規制が厳しい国のファンドは、投資手法が限られているため、相場が下げれば下がる以外にありません。昨今の経済情勢で大きなリターンを期待するのは難しいでしょう。

とはいえ、オフショア・ファンドなら必ず利益が上がるかと言えば、決してそうとは言い切れません。海外ファンド、オフショア・ファンドだからこそ、ファンドの選択は慎重に行わなければ後で痛い目を見ますし、最悪の場合は詐欺にあうこともあり得ないわけではないのです。

 

ポートフォリオを作る

しかし、星の数ほどある海外(外国)投資信託やファンドから適切なものを選んでポートフォリオを作ることなど、素人には不可能と言ってもいいでしょう。必ず適切な専門家の力を借りる必要がありますが、「投資顧問」や「コンサルタント」と言ってもやはり星の数だけあり、また顧問料・コンサルタント料を払うのも勿体ないというのが多くの投資家の本音ではないでしょうか。

 

「ファンド・オブ・ファンズ」について

最近のいわゆる「ファンド・オブ・ファンズ」というタイプの投資信託は、このようなニーズに応えるものです。これは、一つの投資信託で集めた資金を複数の投資信託に分散投資するもので、どのファンドに投資するかは専門家が判断しますから、いわばポートフォリオの構成を専門家に任せたような形になるわけです。

手数料が二重に取られるなどの問題がありますが、運用資金が比較的少ない場合などに適切な方法と言えるかも知れません。

しかし、「ファンド・オブ・ファンズ」は、あくまでもレディ・メイドの商品です。当然ながら、投資家個人のニーズはポートフォリオに反映されませんから、「帯に短し襷に長し」的なものになりがちです。

 

自分だけのポートフォリオを作る

そこで、ある程度以上の資金を運用する場合は、出来合いの「ファンド・オブ・ファンズ」ではなく、プライベート・バンキングのサービスを利用することになります。

プライベート・バンキング」とは、「プライベート・バンカー」と呼ばれる専門家とともに顧客一人一人のニーズに合ったポートフォリオを構成して行くことです。

 プライベート・バンカーは、本物の専門家であって、「投資信託やファンドのセールスマン」ではありません。「セールスマン」の利益は、「顧客に数多く売買させる」ことにありますが、プライベート・バンクの利益は、顧客の金融資産を保全し、増加させることにあります。

つまり、プライベート・バンカーの利益は、顧客の利益と完全に一致するので、完全に顧客の立場に立ったサービスが可能となるわけです。

 とりわけ、スイス系のプライベート・バンクは、長い伝統と信頼、整備された法制度に裏打ちされており、顧客の預金は絶対的に保護されるシステムが確立されています。

 スイスのプライベート・バンキングを利用する顧客は、この制度に守られながら、「信託預金」のような元本保証の商品から、株式・債券、ヘッジ・ファンドをはじめとするさまざまのファンドを組み合わせた独自のポートフォリオを、最も適切な形で組み立てることができるのです。

 

     スイスのプライベートバンクのきめ細かなサービスが日本語で受けられます。口座開設に関する情報を無料でご提供しております。詳しくはお問い合わせ下さい(e-mail: mz.group@e-law-international.com)

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